何年もの間、捜査の進展を常に優先させてきたＦＢＩだが、年々増加する銀行強盗、逃亡犯、航空機ハイジャック、誘拐、暗殺、その他の暴力、財物犯罪などＦＢＩが行ってきた捜査手法は高い評価を受けている。

今日、スペシャル　エージェントと彼らを支えるＦＢＩの人員はＦＢＩが行う捜査、情報収集を支え続けている。またＦＢＩのコオペレーティブサービス　―指紋照合、ＮＣＩＣ（ナショナル　クライム　インフォメーション　センター）、ＶＩＣＡＰ（バイオレント　クリミナル　アプリヘンション　プログラム）、ＤＮＡ鑑定―　が、他の法執行機関や犯罪取締機関に協力している。ＦＢＩのこれらの活動への絶え間ない努力は、アメリカ国民にＦＢＩが献身的で効果の高い公的なサービス機関であることを確約するものである。


FBIのバッジの変遷

ビューロー　オブ　インヴェスティゲーションの最初のバッジは、その機関が設立された１９０８年からしばらく後に支給された。１９１５年には２１９人のエージェントがこのバッジを連邦犯罪に対抗する唯一の武器として携帯していた。当時はまだ銃器を携帯する許可を受けていなかった。このバッジと共に支給されたのは円形のエンブレム“アメリカン　プロテクティブ　リーグ、アグズィラリー　オブ　ザ　デパートメント　オブ　ジャスティス”と書かれた物と、同様のバッジ“アメリカン　プロテクティブ　リーグ”、又は“ホワイト　スレイブ　オフィサー“、”U.S.ディテクティブ　インターナショナル“と記された物がある。

ジョン　エドガー　フーバー氏がビューローの長官に任命された１９２４年からしばらく後、スペシャルエージェントのバッジを刷新しようという決断を下した。多くのデザインが考慮され、小さいシールドの上にイーグルが冠されているものが最終的な選択になった。このバッジは１９２７年の５月に最初に支給され、カンサスシティの大虐殺で殉職したエージェントや、その後有名なリンドバーグ誘拐事件を解決したエージェントなどにより携帯された。最初の“シールド”バッジは現在の物より若干小さく、表面がフラットになっている。

ビューローの名称が１９３３年にディビジョン　オブ　インヴェスティゲーションに変更された。何ヶ月か後、ワシントンでスペシャルエージェントによる会議が開かれ、投票の結果満場一致で今までのバッジの形を残しながら、サイズを若干大きく、また表面にカーブをつけた物を採用する事が決定した。この形式でのバッジは１９３４年４月に最初に支給され、２年弱使用され続けた。

１９３５年には現在のフェデラル　ビューロー　オブ　インヴェスティゲーションと称され、同年の７月にビューローの全てのスペシャルエージェントは新しく支給されたバッジと今までの物を交換した。支給されたＦＢＩバッジはマサチューセッツ州アトルボロのロビンズ　カンパニーで製造され１から１０００までの番号をふられた。このバッジの多くは現在でも使用されている。